「冷たいものを食べると歯がキーンとする…」
そんな経験がある方は多いと思いますが、チョコレートやお菓子などの”甘いもの”でしみる、そんな経験をお持ちの人はいませんか?
一旦しみても、その後治まると、「気のせいかな」と思って放置してしまいがちですが、実はこの症状、無視できない歯からの重要なサインということがあります。
今回は、甘いものでも歯がしみる理由と、考えられる原因について解説します。
甘いものがしみてしまう理由
歯の表面には「エナメル質」という硬い層があり、その内側には「象牙質」、さらに奥には神経があります。
正常な状態では歯はエナメル質により全体が覆われているので、刺激を感じることはありません。ですが、内部にある象牙質には「象牙細管」とよばれる細い管が走っており、何らかの理由でエナメル質がなくなり、象牙質がむき出しになって、ここに刺激が加わると象牙細管を通して神経に伝わって「しみる」と感じます。
甘いものを食べたときにしみるのは、この象牙質が露出している状態で、糖分が刺激となって神経に伝わるためです。
原因① 知覚過敏
「知覚過敏」というと、冷たいものでしみるイメージが強いかもしれませんが、甘いもの、熱いもの、酸っぱいものでもしみることがあります。
知覚過敏を起こす主な原因は
- ・歯周病などによる歯茎の退縮(歯茎下がり)
- ・歯の表面がすり減り(咬耗:こうもう)
- ・強いブラッシングにより歯が削れる
といったことで象牙質が露出することです。
参考サイト:神奈川県歯科医師会 歯がしみる知覚過敏とは?原因と対処法を歯科医師が解説
原因② むし歯
甘いものでしみる場合は、むし歯の初期症状であることがあります。
むし歯ができて歯に小さな穴があくと、その部分に糖分が入り込み、刺激が神経に伝わることでしみる症状が起こります。
原因③ 歯のヒビ
そのほかにも、「歯に細かいヒビが入っている場合」にも象牙質に刺激が伝わり、甘いものがしみることもあります。
この場合には見た目では分かりにくいため、原因がなかなかわからないことがあります。
参考ページ:歯がしみる。これって虫歯?知覚過敏?
甘いものでしみる状態を放置するとどうなる?
甘いものでしみても、「症状は落ち着くし大丈夫だろう」、と放置してしまうと、それがむし歯の場合、むし歯が進行して神経に達し、神経を取る治療が必要になる可能性があります。
「見た目に穴が空いていないからむし歯はない」などと自己判断してしまうと、歯と歯の間などから広がっているむし歯が進行する恐れがありますので、甘いものでしみる症状が出ている場合には、一旦歯科医院で歯科医師の診断を受けるようにしましょう。
今日からできる予防と対策

甘いものを含め、知覚過敏を予防する方法、むし歯への予防・対策法としては次のことが効果的です。
歯を強く磨きすぎない
ゴシゴシと力を入れて磨くと、歯の表面がすり減ったり、歯茎が下がったりする原因になり、しみる症状が起こりやすくなります。歯磨きの際には力を入れる必要はありませんので、あくまでもやさしく歯ブラシを当てるようにしましょう。
甘いものをダラダラ食べない
長時間にわたって甘いものをダラダラ食べるのはむし歯のリスクを高めます。甘いものを食べる場合には長時間にわたって食べることを避け、時間を決めて、なるべく短時間で食べきるようにしましょう。そうすることで、歯へのダメージを減らすことができます。
フロスや歯間ブラシを使う
歯磨きをきちんとしているのにむし歯になる、という人で多いのは、歯ブラシのみで磨いている、というパターンです。
実は、歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは十分に取りきれません。その結果、歯と歯の間からむし歯ができて、そこからしみる、ということが起こります。
フロスや歯間ブラシを使うことによって歯間部の汚れを効率的に落とし、むし歯を防ぐことができますので、ぜひ一日に一回でも使用するようにしましょう。
定期的に歯科検診を受ける
初期のむし歯や知覚過敏は、自分では気づきにくいことが多く、放置されがちです。
歯科医院で定期的にチェックを受けることで、異常をできるだけ初期に発見し、症状が軽いうちに対処できます。
参考サイト:日本歯科医師会 知覚過敏とは
まとめ
甘いものを食べたときに歯がしみるのは、知覚過敏や初期のむし歯などが関係している可能性があります。
「冷たいものじゃないから大丈夫」と思って放置してしまうと、症状が進行し、治療が大がかりになることもあります。
気になるしみがある場合は、早めに原因を確認することが大切です。
日頃のケアを見直しながら、違和感が続く場合は歯科医院で相談してみましょう。
関連ページ:原因不明の歯の痛み!何が起こっているの?


