歯科コラム
スポーツ中の歯のダメージ、マウスガードで防げる?

スポーツをしていると、「歯をぶつけて欠けてしまった」「前歯をぶつけて歯がぐらつく」といったトラブルに見舞われることがあります。

このようなことは、特に、バスケットボールやラグビー、サッカー、柔道といったぶつかり合うスポーツをしている方に起こりやすいですが、実はスポーツによる歯のケガは、思っている以上に身近なものです。

今回は、こういった歯の外傷と、それを防ぐためのマウスガードについてわかりやすくお話ししたいと思います。

歯が欠けたり折れたりしやすい場面とは?

バスケットボールやサッカーでの選手同士の接触、野球やソフトボールでボールが顔に当たる事故、柔道やラグビーでの転倒や衝突など、スポーツの現場では歯に強い力が加わる場面がたくさんあります。

表に出ている前歯は特に衝撃を受けやすく、欠ける、折れる、ぐらつく、最悪の場合は歯がまるごと抜け落ちてしまうこともあります。

歯と口を守る心強い味方、マウスガード

衝撃を吸収、歯やあごへの負担を減らしてくれる

マウスガード(スポーツ用マウスピース)は、上あごの歯を覆うように装着するもので、外部からの衝撃を分散・吸収し、歯やあごの骨、唇や頬の粘膜を守ってくれます。

日本歯科医師会が提唱する8020推進財団の解説でも、相手選手との接触による歯やあごへの直接的なダメージを防ぐだけでなく、強い噛みしめによる歯のすり減りや破折の予防、顎関節への負担軽減にも役立つと紹介されています。

参考:8020推進財団 マウスガードの重要性

脳震盪(のうしんとう)や顎関節への影響を和らげる可能性も

さらには、マウスガードは、あごへの衝撃が頭部に伝わることで起こる脳震盪のリスクを和らげる可能性があるとも言われています。

日本歯科医師会のサイトでも、ボクシングやアメリカンフットボール、アイスホッケー、ラグビーなど接触の多い競技を中心に、マウスガードの使用が推奨される競技が紹介されていますのでぜひチェックしてみてください。

コンタクトスポーツはもちろん、ノンコンタクトスポーツやトレーニング中の食いしばりが気になる方にもおすすめです。

参考:日本歯科医師会「テーマパーク8020」

マウスガードの種類にはどんなものがある?

市販タイプと歯科医院で作るオーダーメイドタイプ

マウスガードには、主に

・スポーツ用品店などで購入できる既製品
・お湯で軟化させて自分の歯型に合わせる簡易タイプ
・歯科医院で歯型を採って一人ひとりの歯並びに合わせて作るオーダーメイドタイプ

があります。

既製品は手軽な反面、フィット感が緩く外れやすい、話しにくい、呼吸がしづらいと感じる方も少なくないようです。一方、歯科医院で作るタイプはフィット感に優れ、厚みや咬み合わせのバランスを細かく調整できるため、装着感がよく、競技中も外れにくいといった強みがあります。

まとめ

スポーツによる歯のケガは、誰にでも起こりうる身近なトラブルで、特にコンタクトスポーツ、道具を使うスポーツにおいてはリスクが高くなります。

特に成長期のお子さんは、乳歯や新しい永久歯への影響も考えられるため、マウスガードでしっかり予防してあげることが大切です。

もちろん大人の方にとっても、大切な歯やあごを長く守るための強い味方になりますので、興味のある方は歯科医院で相談してみることをおすすめします。

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