歯周病自体は遺伝しませんが、歯周病にかかりやすい体質は遺伝する可能性があります。具体的には、免疫の強さ、唾液の性質、歯周病を起こしやすい歯並びなどです。
とはいえ、歯周病自体は生活習慣病としても数えられているように、日々の不摂生が影響することが多いと考えられています。そのため、歯周病にかかりやすい素因を持っていても対策次第で予防をすることは可能です。
歯のクリーニングはどのくらいの間隔で受ければよいですか?
個人差はありますが、3〜6ヶ月に一度くらいがおすすめです。
歯磨きをしていても、磨き残しというのは必ずでてしまいます。それが結局は虫歯や歯周病を引き起こす原因となります。クリーニング受ける頻度は、磨き方や歯周病の進行度、お口の中の環境などにより、人によって異なりますが、一般的には3〜6ヶ月に一度くらいの頻度がすすめられます。
歯石取りの後に歯がしみるようになったのですが・・・。
歯石取りの後の一時的な反応ですので、通常は落ち着きます。
このような反応は、特に歯石がたくさん溜まっていた時ほど起こりやすい傾向があります。原因としては、歯石に覆われていた歯根の表面が急に露出することにより、温度刺激を敏感に感じるようになったこと、そして、腫れていた歯茎が引き締まることにより、歯茎が下がって同様に刺激を感じやすくなることが考えられます。
通常はこのような反応が出ても徐々に軽快していきますが、こまめに歯石を取ることでこのような不快症状は起こりにくくなりますので、あまり溜め込まないようにしましょう。
口臭が気になります。歯磨きをしても匂う気がするのですが・・・。
歯周病や虫歯などの病的な原因がある可能性があります。
歯磨きで解決できる口臭もありますが、歯周病や虫歯がある場合、特に病状が悪化している場合には、その原因菌が匂いを放ちますので、歯磨きだけでは口臭が解決しません。
また、歯ブラシでは落とせない部分の磨き残しが原因になっていることもありますので、一度歯科を受診されることをおすすめします。
歯周病は再発しますか?
歯周病は再発しやすい病気なので、継続してケアを行いましょう。
歯周病の治療を行うことで状態が改善しますが、お口の中に歯周病菌がいる限り、歯周病はいつでも再発する危険性があります。
歯の周囲にプラークをためないようにきちんとケアを行うことで、歯周病の再発を防ぐことが可能ですので、毎日の丁寧な歯磨き、プラークの原因となる糖質を摂りすぎない、歯科医院での定期的なクリーニングといったことを継続していきましょう。
タバコは歯周病のリスクを高めますか?
タバコを吸うと、歯周病の発症・悪化のリスクがあります。
タバコは歯茎の血流を悪くし、免疫力を落としますので、歯周病のリスクを大きく高めます。吸う本数が多いほどそのリスクは高まりますので、特にヘビースモーカーの方は注意しましょう。
タバコを吸うことで歯茎の血流が悪くなると、通常歯周病にかかると起こる歯茎の赤みや腫れなどの炎症のサインが現れにくくなり、発見が遅れることがあります。さらには、タバコを吸うことで組織の修復能力が落ちますので、歯周病の治療を行っても治療効果が得られず、早期に歯を失うことも少なくありません。
禁煙をすることで歯周病のリスクは下げられますので、できれば今後のことを考えて禁煙されることをおすすめします。