歯科コラム
あなたは大丈夫?歯を合わせる癖が歯や体の不調を招くことも!

今、あなたの上下の歯の状態はどうなっていますか?もし何も食べていないのに上下の歯が触れ合っている場合、それはTCHかもしれません。
TCHとはTooth Contacting Habitの略語で、「上下の歯を接触させる癖」を意味します。食いしばりや歯ぎしりならまだしも、なぜ上下の歯が触れ合うくらいで問題になるのか?と思う人もいるかもしれません。
ですが、ただ上下の歯を軽く合わせるだけでも歯や体にとって不調を起こすことがある、ということが分かっています。

TCHはこんな時に起こりやすい

TCHが特に起こりやすい状況というのは、何かに集中している時や夢中になっている時で、具体的にはデスクワークをしている時、家事をしている時、携帯画面を見ている時、ゲームをしている時、読書の時などに現れやすい傾向があります。
TCHは意識せずに起こるものなので、自分ではそれが起こっていることを自覚することはなく、実際には多くの人が行っている可能性があります。

TCHはなぜよくない?

強い力がかかる歯ぎしりや、食いしばり、噛みしめは当然ながら歯に強い力がかかるので、体に悪いのは明らかで、それが続くことで歯だけでなく顎関節や周囲の筋肉、ひいては全身の筋肉にまで影響を及ぼすことがあります。 一方、TCHは通常歯ぎしりなどと比べて力は弱いですが、日常的に行われるようになると、噛む筋肉が常に筋トレを行っているような状況になるため、筋肉が緊張状態になり、周囲の筋肉から全身の筋肉にまで影響を及ぼす可能性があります。 もちろん、歯にも力がかかりつづけることになるので、力の蓄積が歯へのダメージとなります。 また、TCHがあることにより、眠っている間にも歯ぎしりが起こりやすくなるため、そういった意味でもよくありません。

TCHによって起こりうる症状

TCHによって次のような症状が起こることがあります。 ・歯の違和感 ・知覚過敏(冷たいものがしみる) ・歯の痛み ・顎の関節部分の痛み ・口の開け閉めの際に顎から雑音がする ・口が大きく開きづらい ・肩こり、首の痛み ・頭痛 ・夜間の歯ぎしり また、上記の症状以外にもさまざまな不定愁訴が起こる可能性があります。 たとえば、上下の歯を接触させるとそのたびに唾液が分泌されますので、必然的に唾液を飲み込む回数が増え、空気も一緒に飲み込んでしまうことでげっぷやおならが出る、腹部膨満感が出る、というような「呑気症」の症状も起こる可能性があります。

TCHは意識してやめられます

歯というのは食事と会話の時以外は上下の歯を合わせないのが本来の姿です。 実は1日に食事や会話で上下の歯が触れる時間は17分程度と言われており、それ以外は「安静空隙」といって、少しだけ上下の歯の間に隙間があるのが正常だとされています。 そのため、日常でもしも歯を合わせていることに気が付いたら意識して離すようにしましょう。そうすることで、自然と合わせないというのが癖になっていくことでしょう。 TCHをやめることで歯の不快な症状も取れてくる可能性がありますし、歯に過度のダメージが加わらなくなるので歯の健康も保ちやすくなります。 ぜひ皆さんもいま一度、普段TCHをしていないかチェックしてみて、もしそのような癖があるならば今からでもやめてみるようにしてみてください。
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