奥歯を1本だけ抜くことになってしまった場合、どんな治療法が良いのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか? 奥歯を補う治療法にはいくつかありますが、今回はそれぞれの治療法について、メリットやデメリットを含めご紹介し、治療法を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
奥歯を1本失った場合の治療法

奥歯を1本失った場合、ブリッジかインプラントを選ぶ人がほとんどです。 1本分の入れ歯というものもありますが、違和感が強い、管理が面倒、というような理由であまり選ばれることはありません。
特に治療をしない場合も
抜いた歯が親知らずの場合には、当然特に何も治療をする必要がありません。また、前から七番目の歯(親知らずの手前の歯)の場合にも、それがなくなったからといって噛むことにそれほど支障はないため、治療をしないことが多いです。 ですが、それ例外の歯に関しては、噛めるようにするため、そして歯が移動するのを防ぐために、なんらかの治療が必要になってきます。
治療法の比較
ここでは、通常行われることの多いインプラントとブリッジについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
◆インプラント

<どんな治療法?> インプラントは歯を失った部分の骨に人工歯根を埋め込んで、その上に被せ物をする方法です。人工歯根は骨と強固に結合するため、まるでご自分の歯が蘇ったような感覚が得られるのが最大の特徴です。 <メリット> ・しっかり噛める ・見た目が自然 ・お手入れがしやすい ・しっかり管理すれば半永久的に持たせられる ・単独で入れられるので、周囲の歯にダメージを与えない ・骨に刺激が伝わるので、骨が痩せにくい <デメリット> ・保険が効かないので治療費が高め ・インプラントを埋め込む手術が必要 ・骨と結合する期間として数ヶ月かかる ・骨の状態が良くないとできないことがある
◆ブリッジ
<どんな治療法?> ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、歯を失った部分に橋を渡すように両隣の歯から連結した被せ物をする方法です。 <メリット> ・保険適用があるので、リーズナブルに済ませられる ・手術の必要がない ・治療期間が短め <デメリット> ・健康な歯を多く削る必要がある ・骨に刺激が伝わらないので、骨が痩せてしまう ・保険の場合、銀歯が見えてしまうことがある ・歯磨きを隅々まで行うのが難しい
以上がインプラントとブリッジの特徴、メリットとデメリットですが、絶対的にどちらがいいということはなく、どちらが合っているかは、その人それぞれの考え方や置かれている状況などによっても変わってきます。治療を選ぶ際には、それぞれの特徴を知った上で、後悔のないように選んでいただくことをおすすめします。