治療後にかみ合わせが高く感じる・・様子を見たほうがいい？

歯医者で詰め物や被せ物を入れた後、
「なんとなく噛みにくい」
「高さが合ってない気がする」
「以前より高くなったような気がする」
このように感じてしまうことは少なくありません。
このような違和感は様子を見ても良いものなのか、すぐに調整してもらったほうがいいのか、気になりますよね。
実際のところ、こういった違和感というのは日が経ってくるにつれてなくなってくることがほとんどです。
ですが、中には様子を見ずに調整を行ったほうがよい場合もあります。

ここでは、歯の治療後のかみ合わせの違和感について、どのくらいで落ち着いてくることが多いのか、また、様子を見ずに調整をした方がいい場合について解説していきます。

歯の治療後のかみ合わせの違和感はどのくらいで落ち着く？

歯に詰め物や被せ物、差し歯を入れた後、インプラントを入れた後というのは、治療前と厳密に同じかみ合わせになるわけでないので、治療直後に違和感を感じてしまうのは当たり前のことです。

歯科医師は人工物を装着する前に、周囲の歯のかみ合わせの状況も見ながら丁寧に噛み合わせの調整を行いますが、歯は数ミクロンの違いでも敏感に感じ取りますので、実際に適切にかみ合わせが調整されていても、以前とほんの少し違うだけで、大きな違和感として感じてしまうことがあります。

また、それまで隙間が空いていた部分、抜けていた部分に人工物が入ることで「キツさ」を感じるのも違和感を感じる原因となります。
このように、最初にけっこう違和感を感じるケースであっても、ほとんどの場合は数日から1週間もすれば慣れて自然と気にならなくなってきますので、通常はよっぽどのことがない限り、違和感を感じても数日様子を見てもらうことになります。

様子を見ずに調整をした方がいい場合

ただし、次のような症状が出る場合には様子を見続けるのではなく、積極的な調整が必要になることがあります。
・噛んだり歯をずらしたりすると特定の部分だけ強く当たるところがある
・食事の時にその部分で噛むと痛みがある
・違和感の程度が数日たっても全く変わらない
・あごに痛みが出てきた
・頭痛や肩こりが出てきた
このような症状が出る場合には、再度かみ合わせの確認を行い、必要に応じて慎重に、少しずつかみ合わせの調整をしていきます。

安易に削るのは他の問題を招く

かみ合わせは適正な高さよりも低くしてしまうと、元に戻すことができません。
最初からかみ合わせを低めにすれば、確かに違和感を感じることはなくなるでしょう。
ですが実際、歯科治療で詰め物や被せ物を入れるたびにだんだんとかみ合わせが低くなり、それによって噛み合わせのバランスが崩れ、他の歯に負担がかかってしまっていることも少なくありません。それはまた様々な問題を引き起こすことになります。
そのようなことにならないためにも、最初に感じたちょっとした違和感に対して、安易に削るということは避けたほうがよいでしょう。