くり返す頭痛にお悩みではありませんか?
「自分は昔から頭痛持ちだから・・」「体質なのかな・・」と思い、頭痛薬を飲んで何とかしのいでいる、という人もいるかもしれません。
ですが、その頭痛は単なる片頭痛ではなく、意外な原因が関係しているかもしれません。頭痛を起こす原因にはいろいろありますが、実は歯やあごの問題から頭痛が起こることもあります。
今回は、長引く頭痛でお悩みの方に、歯やあごの問題が頭痛の原因になるケース、お口の問題が原因で起こる頭痛の特徴はどのようなものか、といったことについて解説していきます。
歯やあごの問題が頭痛の原因になるケース
かみ合わせが悪い
かみ合わせが悪いと、あごの筋肉や関節に異常な負担がかかり、緊張が起こります。その緊張は周囲にも及び、こめかみや側頭部の痛みを引き起こすことがあります。
歯ぎしりや食いしばり
就寝中の歯ぎしりや、日中の食いしばりがある場合、あごの筋肉や関節に強いストレスが加わり続けるため、頭痛を感じてしまうこともあります。
顎関節症
顎関節症とは、あごの筋肉と関節の痛み、口の開きづらさ、あごの関節の雑音を主な症状とするもので、痛みがこめかみや側頭部、後頭部に及ぶこともあります。
歯の痛みからの関連痛
特に上の奥歯において、むし歯がひどくなり、強い痛みを起こすと、周囲の神経も刺激されて痛みが広がり、頭痛を引き起こすこともあります。
歯が原因で起こる副鼻腔炎
上の奥歯に大きなむし歯があったり、歯周病があったりすると、その周囲の骨に起こった細菌感染が歯の上方にある副鼻腔炎にも広がって頭痛を起こすことがあります。
歯やあごが原因の頭痛に見られる特徴

歯やあごが原因で起こる頭痛には次のような特徴がよく見られます。
◆目の奥やこめかみに痛みがある
◆いつも同じ箇所が痛む
◆痛みが強く、鎮痛剤が効きにくい
◆肩こりや首の凝りも一緒に出ることが多い
◆姿勢を変える(頭部を下げるなど)と痛みが増す
もし現在、くり返す頭痛に悩まされていて、こういった特徴がみられるようであれば、一度歯科で相談してみるとよいでしょう。
歯やあごに原因がありそうかどうかは、歯科医師が実際に状態をチェックし、レントゲンでも検査をすることでわかります。
異常な頭痛は自己判断をせず、医療機関を受診しましょう
単なる頭痛だと思って鎮痛剤を飲んで対処する、ということを続けていると、歯に重大な問題が起こっている場合、大きな問題になる可能性もありますので注意しましょう。
かみ合わせに負担がかかっている、顎関節症がある、というような場合には、矯正治療をする、もしくは、歯やあごへの負担を減らせるマウスピースを歯科医院で作製し、装着することにより、症状の改善が期待できます。
また、頭痛の原因にはいろいろなものがあり、中には脳の病気など重大な病気が原因となっていることもありますので、ある程度続いている頭痛や、程度のひどい頭痛がある場合には、速やかに医療機関を受診することをおすすめします。