歯科コラム
矯正治療中はむし歯になりやすい?むし歯になりにくくするコツとは

矯正治療をしたけどむし歯ができてしまった!そんな話を聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。 せっかく歯並びをきれいにしたのに、そんな残念なことにはなりたくないですよね。 矯正治療中は歯に装置がつく関係上、通常よりもむし歯のリスクが高くなるのは避けられません。ですが、正しく対策をすれば、むし歯を予防することも可能です。 今回は、なぜ矯正治療中にはむし歯リスクが高まるのか、そして、矯正治療中のむし歯予防のためにはどのようなことを行えばいいのか、そのコツについてご紹介します。

矯正治療中にむし歯リスクが高まる理由

矯正治療中は次のような理由からむし歯リスクが高くなります。

◆矯正装置の周囲に汚れが溜まりやすい

ワイヤー矯正の場合、装置が歯に常に固定されますので、その周囲に食べかすが溜まりやすくなります。

◆磨き残しが出やすい

ワイヤー矯正の場合、歯みがきをしても、歯ブラシがすみずみまで届きにくく、磨き残しが多く出てしまいがちです。

◆マウスピース矯正の場合、唾液の流れが悪くなってしまう

マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べるとむし歯のリスクは低くなりますが、マウスピースの装置をはめている間は、歯の周囲の唾液の流れが悪くなるため、自浄作用が落ちて細菌が繁殖しやすくなり、きちんと歯磨きができていない状態でマウスピースをつけてしまうとむし歯になる可能性があります。

◆糖質を多く摂りがちになる

とくにワイヤー矯正をしている場合、硬いものや歯ごたえのあるものが食べづらくなるため、やわらかく糖質の多いものを食べがちになり、むし歯のリスクが増加します。

矯正治療中にむし歯になりにくくするコツ

矯正治療中にむし歯を防ぐためのコツとして次のようなことをおすすめします。

◆食べたらこまめに歯磨きをする

矯正装置がついている状態では、どうしても装置周辺に食べかすや歯垢が溜まりがちになってしまいます。 そのため、何かを食べたらできるだけこまめに歯磨きをするようにしましょう。

◆歯ブラシ以外の清掃器具も使う

ワイヤーの装置がついている場合、歯ブラシだけでは汚れをすみずみまで落とすことができません。結果的に、歯磨きをしていてもむし歯ができてしまった、ということにもなりかねません。 そのため、細かい部分まで汚れを落とせるように、小さな毛束のタフトブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、ジェットウォッシャーなどの清掃器具も併用して使うようにしましょう。

◆甘いお菓子はなるべく食べないようにする

甘いお菓子はむし歯のリスクを高めますが、とくに矯正治療中には危険度が大きく高くなりますので、なるべく控えるようにしましょう。 とくに飴やキャラメルなど、口の中に長く留まるお菓子、糖分の多いジュース、スポーツドリンクなどは要注意ですので、できるだけ避けるようにしましょう。

◆糖質に偏らず、バランスの良い食事を心がける

歯に装置がついているとどうしても噛みにくいので、やわらかい炭水化物などの食事が多くなりがちですが、意識して野菜や肉もバランスよく摂るように心がけましょう。

◆歯科医院で定期的なケアを受ける

セルフケアだけではどうしても磨き切れない部分も出がちですので、少なくとも3~6か月ごとくらいの間隔で、歯科医院で定期的なプロのクリーニングやむし歯チェックを受けるようにしましょう。

以上のように、矯正治療中はむし歯のリスクが大きく高まり、普段よりもより細かいケアや食べ方に対する注意が必要になります。 このことを意識して行うだけでむし歯になるかどうかが大きく左右されますので、現在矯正中の方、これから矯正を始める方はぜひ意識して取り組むようにしてみてください。
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