歯科コラム
口内細菌環境を良くすると病気になりにくくなるって本当?

歯の健康を守るためには、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。歯磨きをすることでお口の中で悪い細菌がはびこることを防ぎ、良い細菌環境を保つことで虫歯や歯周病を防ぐことができます。 実は、歯磨きの効能はそれだけではありません。 良い口内細菌環境を保つことは、体の様々な病気を防いだり、体の免疫力を高めたりすることにもつながると言われているのです。

口内細菌環境の悪化が引き起こすこと

お口のトラブル

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細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌というものに大別され、バランスを保って存在しています。そしてその理想的な割合はよく、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割、と言われます。 お口のトラブルといえば虫歯や歯周病ですが、これらを起こす虫歯菌や歯周病菌というのは悪玉菌の代表であり、ほとんどの人が保有しています。 そして、お口のケアが不十分になったり、免疫力が低下したりなどして細菌バランスが乱れてしまうと、これらの細菌が優位になって虫歯や歯周病といったトラブルを引き起こします。

さまざまな全身疾患

口内細菌環境が乱れると、全身疾患を起こすこともあります。なぜお口の細菌が全身に影響を及ぼすのか、疑問に感じられるかもしれません。 実は、お口の細菌は血管、呼吸器、消化器などを通って全身に広がっていきます。 たとえば歯周病菌が全身にまわると、体のあちこちで悪さをして心臓病、脳梗塞、動脈硬化、糖尿病、肺炎、といった病気を引き起こすと言われています。

もちろん、このような病気の全てがお口の細菌のせいというわけではありませんが、 リスクを高める一因として、十分に注意をしておいたほうがいいとは言えるでしょう。

口内細菌環境を整えることで免疫力アップにもつながる

口内細菌環境は、腸内細菌環境とも深い関連があると言われており、両者の細菌環境は同様な環境であるとも言われています。 腸内細菌が免疫力と深く関わっていることは皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。 腸内細菌を整えるためには食生活や生活習慣の改善をしていくことが重要ですが、口内細菌環境は歯磨きなどの口腔ケアを適切に行うことで比較的改善しやすいため、ぜひ積極的に取り組んでいきたいものです。 また、お口の衛生環境を整えることで、インフルエンザなどのウイルスが喉に感染しにくくなるという報告もあります。 ぜひ、今からでもお口のケアにより一層力を入れて、お口も体も健康を保っていきましょう。

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