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歯科コラム

閉経後は歯周病が進みやすい?骨粗鬆症と歯周病対策

お口の問題と体の健康は切り離されて考えられがちですが、実は非常に密接な関係があります。それは、お口の健康悪化が体の健康状態に影響する場合、そして逆に体の状態がお口の健康に影響する場合の両方向の関係があります。

特に女性の場合、閉経後のホルモンの変化による骨粗鬆症が歯周病リスクを大きく高めることがわかっています。そのため、健康な歯を保つためには、単に歯磨きをしっかりする、といったことだけでなく、骨粗鬆症対策と歯周病対策の両面が必要になってきます。

エストロゲンの減少が骨粗鬆症と歯周病のリスクを高める

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閉経すると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少します。エストロゲンは骨の新陳代謝に関わっており、骨の吸収を抑える働きがあります。閉経に伴いエストロゲンが急激に減ると、骨の吸収を抑える働きが弱まり、骨がどんどん吸収されてしまい、骨の密度が急激に低下し、骨が弱くなってしまいます。これはとくに60代以上の女性に多く現れてきます。

また、エストロゲンの減少は歯周病にも関係してきます。歯周病というのは、歯周病菌により、歯茎や歯の周囲の骨が破壊されてしまう病気で、進行すると骨が歯を支えられなくなり歯が抜け落ちてしまう病気ですが、エストロゲンが減少することで歯周病による骨の破壊が起こりやすくなり、歯周病が急速に進みやすくなります。

また、エストロゲンには、歯茎の炎症を抑える作用もあります。そのため閉経後にエストロゲンの分泌が減少すると、歯茎の炎症が起こりやすくなり、歯周病が悪化しやすくなります。

こういった理由から、閉経後の女性は、何も対策をしないでいると、歯周病で歯を失うリスクが非常に高くなります。

歯周病予防と骨粗鬆症対策を同時に行うことが大事

歯周病で歯を失わないようにするためには、毎日の丁寧な歯磨きに加え、定期的な歯周病治療、そして食生活や生活習慣の改善などによる骨粗鬆症対策が大事になってきます。

歯周病は定期的なケアを歯科医院で受けることで、予防、また悪化させないことが可能です。

骨粗鬆症対策としては、まずは悪化させる他の要因(運動不足、飲酒、喫煙、食生活の乱れ、糖尿病、ステロイドなどの薬剤)といったものをできるだけ排除すること、そして、骨の形成に欠かせないカルシウムやビタミンDを中心としてバランスの取れた食事をすること、ビタミンDを増やすために、日光にしっかり当たること、といった対策が効果的です。

閉経後は歯周病、骨粗鬆症リスクが増えるとはいえ、対策次第でコントロールが可能なので、ぜひ実践してみてください。

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